すべての群れの客である

大地から5センチくらい浮きながら文章を書くよ!

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年とはなんだったのか考える暇がまったくない

いつか書こうと思っていたし、今現在もいつか書かなきゃなと思っている。でも全然書ける気がしない。もう大晦日だ。2020年。あと何回思い出すと思う? 人生が終わるまでに。思い出さないかもしれない。夢の回として処理するかもしれない。実際、夢の中みたい…

GOTO豪遊物語 続ふつかめ(星の王子さまと温泉)

立て続けに冒頭にこんなことを言うのもあれなんだけれども、もうだいぶ本当に忘れているのである。 とても今月のはじめの出来事とは思えない。では体感的にどれくらい前の出来事だと思っているのか、と聞かれるとそれはそれでちょっとよくわからない。いつも…

GOTO豪遊物語 続ふつかめ(星の王子さまと温泉)

立て続けに冒頭にこんなことを言うのもあれなんだけれども、もうだいぶ本当に忘れているのである。とても今月のはじめの出来事とは思えない。では体感的にどれくらい前の出来事だと思っているのか、と聞かれるとそれはそれでちょっとよくわからない。いつも…

GOTO豪遊物語 ふつかめ(箱根)

二日目だぜ。 こんなことを冒頭に言うのもあれだがもう結構わすれてしまった。 いちにちめとふつかめに間が開いてしまったことについては、ちゃんと言い訳があるので安心してほしいのだけれど、言い訳が嫌いな人もいようかと思うので、ここでは言及せずにお…

GOTO豪遊物語 ふつかめ(箱根)

二日目だぜ。こんなことを冒頭に言うのもあれだがもう結構わすれてしまった。いちにちめとふつかめに間が開いてしまったことについては、ちゃんと言い訳があるので安心してほしいのだけれど、言い訳が嫌いな人もいようかと思うので、ここでは言及せずにおく…

GOTO豪遊物語 いちにちめ(熱海)

どういうわけだかその前日、私の周りでは人が倒れ続けていた。遅番で、時間が経つ度に人が消え、最後に立っていたのは私と夜から来た学生が一人だけだった。今まで身をおいてきたあらゆるパーティで、もっとも早く倒れ続けた私にとってはほとんど初めての経…

電波のどこかに私の夢が

人の夢の話ほどつまらんものはないだろう。いまから私は夢の話をする。 自分が夜に夢を見ていると気がついたのがいつだったかは覚えていないが、割と幼少期から夢の話をしていた気がするので、もともと眠りが浅いのかもしれない。夢を覚えているのは眠りが浅…

有る程の菊投げ入れよ

その日のバイトは遅番で、私は昼飯を食べたばかりなのにたどり着いたなり腹が減った気がして、会議机においてあるお菓子を食べようと狙っていた。 「俳句は短すぎますよ」 誰かがFAXを手にそう言っていた。なるほど、と思いながら私は海老せんと思われるもの…

あかるい水影こうかん殺人

殺してしまえるのなら殺してしまいたいと言われたので、殺してくれるのならば殺されてもいいと答えたら本当に殺されてしまった。十六歳か十七歳の夏。死んでいるのでそれからどうなったかは知らない。わたしは沢山のことを忘れている。 はじめて訪れた高校の…

2020年夏休みの思い出

中学は部活で高校も一年目は部活で、あとの二年はバイトで、それからの日々もバイトやら鬱やらで私は夏休みにちゃんとした休みがあった記憶が小学生以来ない。でも夏になると最高になる。夏は生き物がたくさんいて人間ひとりの愚かさなんて関係ないじゃん!…

日々の群れ

それが営みとして正しかったのかどうか分からないが私には生活があった。今もあるし、生きていれば明日もあるだろう。生存していれば生活が続く。どんなときでも、どんな日々にも。 ときどき人間を愛していると思うことがある。 しかしそいうとき、私は自分…

香川には四国村があるよ

瀬戸内の陽光のお話 大島渚さんが『KYOTO, MY MOTHER'S PLACE』というドキュメンタリー映画で瀬戸内にいた頃のことを「王子様みたいに幸せだった」と語っていて、そのことがずっと印象に残っている。私にとっても香川という土地はまったく貴族的幸福の象徴の…

すべての仕事は売春である

私は一度入水をしようとして制服のまま海に入り、振り返った時におじいさんが犬を散歩させているのを見て陸に戻ったことがある。 本当に死ぬつもりだったのか、という点については昔も今も大変懐疑的なのだけれど(なにしろ私は基本的に生きることが好きだっ…