すべての群れの客である

大地から5センチくらい浮きながら文章を書くよ!

GOTO豪遊物語 ふつかめ(箱根)

 

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二日目だぜ。

こんなことを冒頭に言うのもあれだがもう結構わすれてしまった。

いちにちめとふつかめに間が開いてしまったことについては、ちゃんと言い訳があるので安心してほしいのだけれど、言い訳が嫌いな人もいようかと思うので、ここでは言及せずにおく。

さて、GOTOの大目的である富士屋ホテルにたどりついたところからふつかめの記事ははじまる。つまり一日目の終わりというか、夕方ごろかな。

チェックインをしたんだよね

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ここでチェックインを待つのだ。黒服がたくさんいてテンションがあがった。

私はかつてみんなが知ってる某ホテルで仕事をしていて、そこで叩き込まれたことといえば、化粧をしないで仕事をする女は常識がないというクソ理念と、目上の人間にはカラオケで太腿くらいは触らせてあげるというクソ理念と、どんなに劣悪な環境のなかでもお客様には笑顔で対応するという普通の理念だけなので、こんないいところのホテルを語っていいような人間ではないのだけれど、富士屋ホテルはまじでいいホテルだ。

旅行の詳細が思い出せないからちょいちょい私と某クソ王子ホテルメモリーがちょいちょい挟まるけど許してな。でも大好きだったから海辺のクソ王子クソホテル。

富士屋ホテルの話である。

ちょいと待っててねホールでちょいと待っていたら、お姉さんがやってきてお部屋にご案内してくれたんだ。
今回止まったのはフォレスト・ウイングという比較的新しい棟? なんていうんだろう、建物? だったのだけれど、増築に増築を重ねているため、部屋にたどり着くまでが割と迷路でめちゃくちゃ興奮した。

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部屋!!

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ごめん。部屋の全景写真これしかなかったわ。全景じゃないけど。

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でも部屋においてあったお手紙セットは撮ったぜ。すごくない!?
これ持って帰ってお手紙書くんだ―!って超テンション上がった(忘れた)

部屋は広くておしゃれで館内着の快適具合が半端でなく、これはどこで売っているのだろう、とずっと考えていた。すごいよかった。普通にコンビニに行ける感じの、もちろん寝ているときも快適な最高館内着だった。

なんと部屋についているお風呂にも温泉がでるぞ! すごくねえ?

お姉さんがさまざまなことを言うたび私と友人が「わー」「すごーい」「やったー」というので、お姉さんがはにかんでいた。あとお姉さんが手袋をしているのがとてもいいなと思いました。

まだ夕方だし外に繰り出そうぜ! と話しながら気がつくと夜になっていた。何をしていたんだ? わからない。

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夜のロビー。ロビーかな、わかんない。なんか憩いの場。

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封印された龍。

ディナーもしましたよね

夕食はなんとフルコースだ! ひょー!!!

写真はない!!!!!

どれくらいないかっていうと、太文字になるくらいないですね。自慢じゃないですけれども私は某クソ王子様ホテルで働いていたので、フルコースを金持ちに振る舞う仕事や、中学生にテーブルマナーを教える仕事などをしていましたので、どの食事でどのフォークとどのナイフを使うかなんてことは覚えていない。

そう。覚えていないのだ。あんなに毎日メニューと向き合って正しいシルバーを卓に美しく並べる仕事に従事していたのに(目を離すとイケメンになったジャイアンみたいな先輩が汚いシルバーを置いて私のきれいなシルバーを取っていってしまうので注意だ!)何もかも忘れてしまった。

よって、フルコースの卓の前につくといつでも緊張してしまって写真どころではないのだ。でも安心してくれ! メニュー表は持って帰ってきたから!

と思ったがメニュー表をなくした!! ちょっと申し訳ないので図解するな!

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まぁ、よくやったほうだと思うよ。

今気がついたけれど4がないな!4はない。ただの私の数かぞえる能力の欠損だ。でもなにかもうちょっとあったような気がしないでもない。

ともかく言えることは本当にびっくりするほど美味しかったってこと。あと私はハーブティーのミント系がまったく好きじゃないのだけれども、お姉さんに食後のお茶を聞かれたときに、ここに来る前に紅茶飲んだなとか、ハイビスカスティーはあまり美味しくなかったような気がするな、とかいろいろな事柄が頭をめぐりミントのハーブティを頼んでしまった。

ものすごくスースーして喉が清潔になってよかった。

これでは少しも伝わらないと思うけれども、めちゃくちゃに美味しかったんだ。パンも美味しい。あとやっぱりシルバー類がね。超テンション上がりますよね。あのバター入れるおしゃれなやつ大好き。さいこう。

ただ私はアイスが寒くて一口しか食べられないので凍えた。

夜遊びだってやってやったぜ

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館内をうろうろしながら帰った。

廊下に白いあの、なんていうんですか? あったかいやつ。ほんのりとずっと暖かいやつが敷き詰められていて大変に結構でした。あと廊下がねえ!赤い絨毯が引いてあるのでね、登りつめた感があるよね。実にね。

風呂に入って寝たのだろうけれども、全然思い出せない。脱衣所のお湯が出る機械のお湯の出し方が分からなかったことしか思い出せない。

今どきのホテルがみんなそうか知らないのですけれども、テレビがもうyoutubeとかアマプラとか見られるようになっていて、こんなによい旅なのだからよい映画をみながら寝よう、ということになり、ドラえもんにするか、超高速参勤交代にするか、日本の一番長い日にするか迷いに迷ってニュー・シネマ・パラダイスを見ることにした。

見たことなかったニュー・シネマ・パラダイス。ずっと見たかったニュー・シネマ・パラダイス。以下ちょこっとネタバレかもしれない。

私は開始5分で寝てしまったのですが(夜だから)
ずっと起きていようと戦っていたため、大変に苦しい思いをしました。ただ寝てしまっていたことは確かで、次に目が覚めたときには、映画館が燃えていました。映画館の話だからまぁ映画館が出てくるのかな、とは思った。
ちいさい子がおじいさんを引きずっていて、泣いてしまった。
次に目が覚めたときには、ひきずられていたおじいさんがたぶん主人公に「この街をでろ」と言っていて、主人公は汽車に乗ってこの街を出ていってしまった。なんで街をでたのかは分からない。
次に目が覚めていたときには映画館が爆破されていた。かなしくて涙が出た。おじさんも死んでしまっていて涙が出た。

ニュー・シネマ・パラダイスを見たいという私の願望はこうしてくだかれましたとさ。おわり。

映画が終わり、じゃあもう本当に寝ようか! ということになったのだけれど、出先でうまく眠れない性質と、眠らないようにがんばっていた反動もあり、ほとんど一睡もできなかったのであった。

一日目、終わり。

そうして二日目がはじまる

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ご覧、これがほとんど寝ていない人間がみる朝だよ。

私はねずっといつも不思議に思っているんですけれども、ホテルとかにある細長いクッションみたいなものあるじゃないですか。

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これ。

これって、なんですか? 枕??
全部の枕を一時間置きくらいに変えて、こいつも枕として使ってみたりもしたのですけれども、無理じゃねえか? と思って朝までこいつをぐーーって握りつぶしながら横になっていたよね。

二日目の予定はポーラ美術館だったのですけれども、展示替えでいけないということに一日目の16:00に気がついた話はもうしましたっけ?
まぁ今したからいいよね。そう。だから我々はポーラ美術館には行けなかったのだ。びっくりするよね。

なにはともあれいい朝だった。

朝食と散策だ!

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和食と洋食が選べるのですけれども、うなりにうなって洋食にすることにしました。建物がすごくよいので、建物をなめるようにみながら角のいい感じの席についた。

全然どれにするか決まらない。決まらなすぎる。
オムレツは食べたいけれど前日からフレンチトーストを食べたいと決めていたために、なんとかフレンチトーストに決める。

でやってきたお兄さんにこっちのこれのやつを私は頼むぞ、って言って、このパンケーキとホットケーキとフレンチトーストから好きなやつ選ぶのかと思ったら、なんと全部ついているらしい。

そんなことある!?!?

幸福で脳が取れそうだった。

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期待。

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おしゃれ。

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足元には悪さをした化け物が柱にされている。

お兄さんがフィンガーボールを持ってきてくれて、フィンガーボール! と思った。某王子様ホテルで働いていたとき、イケメンなジャイアンみたいな先輩の口癖が「フィンガーボール用意してこい」だったんだけど、それは大抵先方か黒服(主に社員)が無茶なことを言い出した時に出る言葉で、意訳すると「うるせえ、お前なんかは全部手で食べろ」ということなんだけれども、そのたびに私は「フィンガーボールの場所なんて知らないぞ」と思っていたのであった。私とイケメンジャイアンのメモリー終わり。

そうして料理がやってきた。

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こんな幸福なことがこの世に巻き起こるのか? 本当に?

と毎秒感動しながら一口一口食べた。驚くべきことに、葉っぱの一枚一枚まで実に美味しく、ただただ驚愕しつづけた朝食だった。こんなにか? こんなにおいしいのか?

葉っぱにノンオイルのなんか半固形ドレッシングをかけてもらったんだけれど、それがめんたま飛び出るほど美味しかった。トマトジュースもおいしかった。ポテトもにんじんスープもヨーグルトも果物盛り合わせもみんあみーんなおいしかった!

フレンチトーストとパンケーキとホットケーキを同時に食べるなんて幸福は、もしかしたらもう死ぬまで味わえないかもしれないので、私はできれば死ぬまでこの幸福のことを覚えていたいと思った。

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終わってしまった。あまりの美味しさにぼうっとなり、しばらく経ってからダイニングを出た。

散策の時間だ!

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おはよう!

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なんていい天気なんだ! 最高だぜ!

出入り口が回転扉なんですよ! すごくね? 回転扉だぜ? すげーよな。扉を回転させるってどんな発想? 天才であるよ。

この裏がちょっとした山というか、散策コースみたいな感じになっていて、この植物はなんだろうかね。何もわからないね、という話をしながらお散歩をした。

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ちょっと思い出感のつよい写真になってしまった。すごいよな。水車。

こんなことは決していいたくないのだけれども、空気が澄んでいて心が洗われるようだった。空気が澄んでいて心が洗われるようだ、なんて手垢のついたしゃらくさいことを私は本当に絶対言いたくはないのだけれども、でも、そう、空気が澄んでいて、心が、洗われるようだったんだ。

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若干の紅葉を感じることもできるた。

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五重塔のようなものの下に食堂があったんだぜ。本当に美味しかった。私がもし人に何かを伝授できるのならばノウハウ本のタイトルは『幸福な朝食が人生を明るくさせる』にするよ。クソだせーな!

さて、そんなこんなで気がつくと11時だったのだ。人はなぜ早めのチェックアウトができないのだろうね。でもこんな素敵空間には一刻も長く滞在していたいものね。

チェックアウト間際にラウンジに行って、たくさんの本が並んでいることにうっとりして若干アウトの時間にチェックアウトをして出た。本当にごめん。

そんなこんなで、ポーラ美術館へ行くはずだった二日目はまだ半日残っている。我々が次にどこへ向かったのか、と話そうと思ったけれども、ちょっと指が疲れたのでまた分割することにする。

次回予告はこうだ!

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おわかりいただけただろうか。

次はもうちょっと早く更新したいなという気持ちがたくさんあるので、応援よろしくな。ではまた次回!